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西新井大師参詣

○西新井大師参詣
 暑さも一段落。27℃で涼しいなどと思うのはやはり異常。前日より10度も低くてなおこれだから、そしてこれが通常の夏だから、ますます異常だ。
 午後から少し気が向いて、「どこかへ行こう」と相談し、今まで行ったことのない「西新井大師」へ参詣することに決める。山の手からだと滅茶苦茶に遠い。
 千代田線で北千住まで、そこから東武電車に乗り換えて西新井。それからさらに盲腸線となっている大師線に乗る。二両編成、ワンマン。一分くらいで着く。駅はさすがに立派。これは初詣を考えてのことだろう。ところが改札がないことに驚く。名残のブースはあるのだが、改札機がない。それどころか、外に出たら券売機すらない。西新井駅で乗り換えのさい、改札機に切符を取られてしまったのは、つまりこういうことだったかと改めて思う。西新井駅ですべての処理をまかなっているのだ。駅舎そのものは堂々としているので不思議な気分。
 西新井大師境内西新井大師は真言宗智山派、平安時代まで遡る古刹で、もともとはもっと古い由緒のある水辺の聖地・交易拠点だったのだろう。それに大師信仰がくっついたものと思われる。そのあたり、川崎大師とも通じるところがあるのではないだろうか。
 境内は、ちょうど今度の20日、21日が縁日も兼ねた夏の大師祭りにあたって、その支度をしているところだった。夕方にかかり、人もまばらだった。線香も上げ、ありがたくお参りも済まして散歩していると、品川ナンバーの大きなベンツのSUVで乗り付けた家族がいる。4時半からの、最後のお護摩祈祷に急いで来たものらしい。品川ナンバーなら川崎大師かとも思うが、いずれ何らかのご縁の人なのだろう。
 西新井大師参道寺の周囲は落ち着いた住宅地で、環七で切られてしまってはいるがよい雰囲気の参道もあり、門前の割烹も兼ねている茶店で名物の草団子を買おうと立ち寄ったら、立て続けに何種類か爪楊枝の先につけて出され、それだけでお腹一杯になってしまった。冷たいお茶も出してくれるし、親切だ。大晦日から元日にかけての賑わいのほどが推し量られる。2時3時ごろでもけっこう天丼とかうな重とか食べている下町人がいそうだ。
 帰りは西新井で下車して散策してみたが、ここはちょうど駅前の大再開発途上で、なんとなく殺風景なところ。大規模マンション、大規模スーパーなどができたら、かつての下町の雰囲気は完全に消え去るだろう。新しい人種も多数入り込んでくることだろうし。ユダヤ人とパレスチナ人、などということを考えてしまった。
 さて西新井からはさまざまな帰り方がある。考えた結果、日比谷線直通の電車に乗り、中目黒まで行くことにした。中目黒で降りて、耶馬溪の黒豚カツを食べさせる有名な店を妻が覚えていたのでそこに寄る。さすがに昨日おとといと猛暑で熱中症の夏バテ気味だったので、精進落しの名目の下、禁を破って豚肉を食す。揚げたてで運ばれてきたカツを、最初はそのまま、次には塩(沖縄、奄美、アンデスと各種)をつけて、最後に特製ソースをかけて食べよ、ということ。たしかにその通りで、ソースをかけず塩をつけただけで、十分最後まで食べられた。
 さすが吟味された肉とうまい揚げ方のためだろう、胃のもたれもなく、あとは腹ごなしの散歩もかねて、歩いて家まで帰宅した。
 

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