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益子で焼き物を買う

夕方の益子の表通り●益子で焼き物を買う
 快晴の天気で、思い立って益子へ行く。
 やきものの中では、益子焼が一番好きだ。清水、有田はまあ別格として、磁器では九谷、陶器では益子となる。同じ民窯でも、織部も、備前も、信楽もいまひとつしっくりと来ないのだが、どういうわけか益子焼は中学生の頃から好きで、世帯を持ってからの食器の多くは、私が選んだ益子のものだ。使うと心が豊かになる。
 東北道はひどい強風。陸橋の下をくぐるたびに、ボルボ240といえどもぐらっとくる。佐野インター出口は、プレミアム・アウトレットへ行く車で大行列。西日本ナンバーまでいる。これでは、休日に気楽に遊びに行くというわけにもいかない。おまけに車三台の事故で渋滞。
 ずっと左から横風を受けていたので、都賀ジャンクションから北関東自動車道に入って東を向き、追い風になってやっとほっとする。
 益子の益子焼共販センターに車を止め、恒例の買出し。欠けたりして痛んだ皿や小鉢の補充をする。益子焼は元来民芸なので、シンプルで安価な実用品が一番だ。とはいえ、基本モチーフはすでに濱田庄司が練り上げてあるので、どれもなかなか素晴らしいのだ。私は、具象よりは流し掛けのような抽象もののほうがいい。今回も豊富なストック物の中から、「なんちゃって濱田庄司」を含め、何枚か買う。表通りのヤマニ陶芸店ではたまたま濱田庄司展を開催しており、あらためて目の保養もできた。「桁が二つ違えば喜んで買うのにね」と妻に冗談を言ったことだった。
 センターの中庭には陶芸体験のコーナーがあって、土こね、ろくろ、絵付け、それぞれにできる。子供たちが熱心に土をいじっている。こうしたところに親に連れてきて貰える子供たちは幸せだと思う。私と妻は、絵付けをする。道具は筆だけなのでもちろん流し掛けなどはできないが、なるべく益子焼らしいような図案を描いてみた。焼き上がって届くのが楽しみだ。
 帰りは294号線を通り、水海道で見つけたスリランカカレーのレストランで夕食を摂って、6号線で東京まで戻ったのだった。

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