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有翼日輪目撃

○有翼日輪目撃
 しばらくぶりにブログを書く時間を持てる。
 今日打ち合わせがあって学校へ行く途中、上を見たら、青空に小さな細かい雲の筋の流れ(絹雲ではなく、よく地震予知サイトで言われるような、画用紙の上に砂をばらまいて下から磁石を当てたときにできる磁力線模様に似たもの、エアロゾルとかが関係しているらしいが私にはよく分からない)ができていた。それがちょうど、鳥が羽を広げたように広がっていて、その向こうから太陽が輝いている。
 はっと気がついて目を移すと、その太陽から逆の方の空にもその雲は広がり伸びていて、ちょうど太陽を鳥の胴体か頭にたとえると、雲はその両翼にあたる形となっている。
 しかもそれだけではなく、目を移すと、雲の筋は、鳥の尾にあたる側にも伸びている。

「有翼日輪」ということばが、すぐに思い浮かんだ。大きな翼を伸ばした鳥としての太陽。古代アッシリア、エジプト、ペルシアにおける神的象徴。
 中公新書『有翼日輪の謎』によれば、有翼日輪は皆既日食のときのコロナ放射の具象化と結論されているが、もしかすると、こうした太陽を中心とした形で広がり見える雲の筋の連なりもまた、有翼日輪のイメージ形成の原型として有り得たかもしれない、とも思ったことだった。
 しかしこうした雲の形成が、ほんとうに地磁気などとの関係で起こっているのだとしたら、それはいったい、地球について何を語っているのだろうか。コロナは太陽磁気、この雲は地磁気。どちらも磁気だ。ここで宮澤賢治の「太陽マヂックの歌」まで連想するのは穿ち過ぎだ。
 見とれながら歩いているうちに、ようやく雲の形も流れて崩れ、輝かしい太陽はその眩しい姿を見せて、私の進む方角も変った。

*世田谷、午後2時20分頃。
 

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