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授業開始

○授業開始
 ついに新学期の授業が始まった。この頃は、どこの大学でも半期(セメスター)制を取るので、春学期、秋学期という呼称が定着して来ている。とはいえ、マア例によって東日本だけのことかもしれない。西日本では1年生、2年生などと言う代わりに1回生、2回生だから、セメスターについても、案外別の名称があったりするだろう。
 学校によって学生の個性が違うのは当然だが、今年度はどうも、少々おとなしい。別に新入生だけ受け持っているというわけではないが、何となく年度ごとに雰囲気が変わるというのは面白い。とりあえず、まずは静かな出だしとなった。最後に質問に来た学生が、ファウストが好きだと言ったのには恐れ入った。長年教えてきて、初めてだった。ますます油断なく、怠りなく勉強しなくてはならないではないか。何かゆっくりと、時代という船の傾きが、ゆるやかに戻りつつあるような、そんな兆候なのかもしれない。
 生涯学習講座であるエクステンションの方も、相当緊張する。けして無責任というわけではなく、話している中で新たな発想が生まれたり、示唆のようなものが閃いたり、ニューロンとニューロンとが考えもしなかったように結びつく、そんな瞬間があってくれるような授業を目指したいものだ。
 
 夜は神田三崎町で、「海南鶏飯」を食べる。シンガポール中華の店。蒸し鶏と香りのついた長粒米が、なかなか品よく合わさっている。私はシンガポールへは行ったことはないが、食器、雰囲気、味などから、まず間違いなく、限りなく現地のものに近いと踏んだ。この界隈は昔から美味くて量の多い飯屋が多いことは確かだが、それにしてもインドカレーといい、こんなに世界の料理が集中して、即席に賞味できるというのは、やはり東京の凄さの一つだろう。

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