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スポンジ・ボブ

○スポンジ・ボブ
 今日は会議のため外出。陽光がじつに滑らかで、空気や建物の外壁が、まるで真珠の発するような微光で被われているかのごとくに見えて美しい。このような天候やエネルギー状態をこそ、みなの祈念や総意で現出させられていると受け止めたいものだ。
 昨晩のテレビで(今晩も)、スポンジ・ボブという、最近人気の米アニメを観た。海の底の生き物たちのコミュニティにおけるシット・コムといえよう。主人公のスポンジ・ボブ(本当にスポンジ)をはじめ、グロテスクで悪趣味な作りだが、中身は辛辣で皮肉な批評精神がある。
 昨晩のは、スポンジ・ボブとその親友であるヒトデのパトリックとが、料理人世界一の座を賭けてリングで対決するというものだが、莫逆の両者が、それぞれの黒幕(パトロン/コーチ)たるカニとプランクトンとに焚きつけられてしだいにその気になり、さまざま馬鹿げたパフォーマンスで競い合って最後は取っ組み合いにもつれ込むのだが、そのクライマックスで両者のトランクスが脱げる。すると下に穿いているブリーフの色は、それぞれお互いのカラーのもの。それを知った二人は本来のうるわしい友情を取り戻し、黒幕を尻目に肩を組んで口笛を吹きながら会場より去っていく。
 これはもちろん、背後の大勢力に操られて代理紛争を繰り広げる小勢力という図式をおちょくった寓話だろう。

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