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酷暑、立秋、ねぶた、ヒロシマ

○酷暑、立秋、ねぶた、ヒロシマ

 立秋だというのに、たいへんな酷暑だ。だがしかし、季節は争われぬもので、風は少しそよそよと涼しく、ツクツク法師が鳴きはじめた。夕刻の南多摩は、ともすればアルカディアを思わせる。私のところからは、高尾山がまるで比良のお山のように、つまりは近江の国のように感じられたり、丘陵地の住宅街には京都と奈良の間、つまり山城の国の空気があったり、そして南の空には相模の海の輝きが照り映えたり、まるで万華鏡のようだ。

 いま、NHKBSテレビでは、ねぶたの中継をやっている。いつも不思議なのは、坂上田村麻呂とか阿倍比羅夫とか、大和の征服者がでかでかと尊崇されていることだ。ここに「魂おぎ」「鎮魂」という作用の不思議さがあるだろう。

 後はもちろん、広島の日だ。米英仏国連が姿を見せたというところに、やはりひとつの「変わり目」を感じる。したたかな国々だから、もちろん「平和」とかの理想論ではない。核以外のやり方による世界維持と支配の方策を、もう私たちは見つけましたよ、だからそんなもの無力だし無用ですよ、という、核後追い国へのメッセージだろう。

 だがそうではあれ、お盆は死者祖霊が語りかけてくる。
 だから景色も、不思議な光を帯びて懐かしく映る。空気も輝いている。
 そのときに戦勝国たちが集ったというのも、もしかしたら「鎮魂」のため呼び寄せられたのかもしれない。

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