忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

子どもたちの悲惨なニュース

●子どもたちの悲惨なニュース
 いたいけな子どもたちの悲惨なニュースには涙がこぼれるばかりだ。
 もちろん、こんな話は、安寿と厨子王(山椒太夫)物語時代からあるに決まっているし、今の時代が特別に例が多いわけでも悪いわけでもない。世界中で毎日のように、子どもたちはひどい目に遭い続けている。マスコミは、ここぞとばかりに扇情的に扱いがちだ。
 とはいえ、報道されればやはり哀れを誘われる。とくに、遺棄された二人の幼児は、三歳の姉が一歳の弟をかばうように倒れていたとも見受けられる。そして、虐待された女の子は、ベランダに放り出されて横になりながら「ひまわりを探している……」と手を伸ばし、やがて「部屋に入らないのか」と聞かれて「もういい、ここで寝る、おやすみなさい」と言ったのが最期だったという。
 子どもの心のどこから、どうして、こんなに優しい諦念が湧き出でるのか。子どもはやはり、神に近いのか。
 人の魂の底知れない深さには、ただおのずから手を合わせるしかないではないか。

拍手[0回]

PR