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太王四神記

○太王四神記
 考証滅茶苦茶、アラン・ラッドの西部劇もジェラール・フィリップの史劇もごちゃまぜ。歴史の枠組みを借りたアクション・サスペンス・ロマン。
 大体、歴史上の広太王は、海を渡ってきた倭軍を散々に打ち負かしたと碑文に記していて、それをヨン様が演じているわけだが、すると韓流おばさんたちの頭の中には、広太王=ハンサム善玉、倭(登場するか否かは知らないが)=髭面悪玉というイメージが刷り込まれてしまうことになるだろう。ところが一方で、その倭(日本)は、唐に滅ぼされた高句麗人を迎え入れ、相模(高来神社あり)や常陸(ここの土器が高麗廃寺址から出土する)に住まわせた後、最後には武蔵国高麗郡を立てて入植させているのだ(もちろん武蔵国衙の監視付きだったが)。
 そんな経緯を知ってか知らずか、日高の高麗神社に韓流おばさんの参詣が増えているというのでは、亡命の若光王も苦笑するしかないだろう。
 それでも日高の人たちは早速お菓子などを売り出して一儲けの算段を整えているようで、幹線からちょっと奥まっていまひとつ発展の契機をつかみにくいこの地域の振興の一助になるならば、なかなか喜ばしいことかもしれない。

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