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リンク二つ

○リンク二つ
 リンクを新たに二つ加えた。
 一つは「個立大学東京」という一見パロディ風サイト。しかし内容は至って真面目。「シャウトする宗教人類学者」による「歌の人間学」を目指す気鋭のブログだ。かれはまた「ギターを抱えたさすらいの非常勤講師」とも称する。
 考えれば、「歌―人の声」は本来的に総合芸術であり文化だし、とくに古代には、それは「自然科学」「哲学」「宗教」そのものだった。ピタゴラスは宇宙を音楽だと考えたし、ヒンドゥー教や真言密教における「マントラ」の持つ力は恐ろしいほどに計り知れない。ギリシア演劇の「コロス」はいまさら言うまでもない。
 そうしたものを「音楽」とか「声楽」として切り離したのは、あくまで近代の所産なのだ。それがようやく現代になって「リトミック」とか「音楽療法」などとしてホーリスティックに再認識されるようになってきた。これはすでに欧米では学術の範疇だろうし、日本でもそうなるのはもはや時間の問題だ。かれはその道を切り開くべく、単身立ち上がっている。だから「個」立大学なのだ。
 もう一つは「泣いて、笑って、前向いて」というブログ。題名は何度も変わっているが、昔からネットの上でよく知っている、ある若き医師のサイト。この人の活動の軌跡は、とても簡単には語り尽くせないし、またいまさら語る必要もないとは、本人も思っていることだろう。「いま、どう前に進んでいくか」それをしかれは実践しているのだから。
 もしも私が、両人よりいささか年上ということだけでこんな口はばったいことを言わせてもらえるとすれば、どちらも、痛々しいほど健気に、真摯に、そして誠実に自己を投企(アンガジュマン)している人たちだ。

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