ミャンマー騒乱 ●ミャンマー騒乱 後ろでアメリカが糸を引いていることは間違いない。 88年、ミャンマー騒乱の光景を、留学中の中国で観ていた。ほどなく、チベット自治区で「暴動」が起きた。そして翌89年には、まさか自分のまさにお膝元で天安門事件になるとは、まだ思ってもいなかった。 それから考えると、今度のミャンマー騒乱も一国の民主化運動などといった話ではなくて、何か大きな世界的政治変動の幕開け、序の口だと思う。なぜなら、天安門事件に引き続いて東欧革命が始まり、89年の終わりにはベルリンの壁が崩壊して、それから湾岸戦争、ついに91年にはソビエトが消滅してしまったのだから。 アメリカは今度もミャンマーで何かの政治的効果を試したのだ。88年のときと同様に、次はチベットか、それとも新疆か。狙いは中国? 北朝鮮? それともイラン? ともかく短期ではなく、中期的以上のスパンで見通す必要があるだろう。 [0回]PR