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「ぜんまいざむらい」と「おでんくん」

○「ぜんまいざむらい」と「おでんくん」
 2つのアニメを観た。ちょんまげがぜんまいの「ぜんまいざむらい」はこの頃、なんとなく可愛らしく思えてきた。
 「ANIME」「MANGA」全盛の時代とはいえ、上の2つは世界には受け容れられないし、通用しないし、理解され得ないだろうと思った。「ぜんまいざむらい」はからくり仕掛けの中の江戸の話、「おでんくん」はおでんの鍋の中の話。どちらもミニマリズムの極致だ。極小が極大を、普遍を語る。茶の湯、俳画、俳句、浄瑠璃、日本人の最も得意とする境地だ。
 結局日本人は、ここに行き着くのだ。そしてまた、世界から隔絶していく。
 だがそれが悪いだろうか。
 アトムも鬼太郎も、つまり日本で最も芸術的かつ精緻に洗練されたこの両者とも、世界的にはまったく評価されていないのだ。
 グローバリティなど日本には必要ないのだ。
 日本はその成り立ちから、すでに世界なのだから。
 光は東方より上り、地球を一周して、結局日本に帰ってきた。

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