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入谷朝顔市

○入谷朝顔市
 入谷の朝顔市に行く。例年は夜訪れることが多いのだが、今年は午後から出発した。
 妻を連れ、まず銀座線田原町で降りて、河童橋の食器街をひやかしながら本通りまで行くと、そこでは七夕まつりをやっていて賑やかだ。kappa071.jpgこれが日差しがぎらぎらしているととても歩けたものではないが、今日は曇っていて、しかもそれほど蒸し暑くもなく助かる。ただし七夕の星はとても見られそうにないが。
 中華料理屋が路上で発泡スチロールの皿に入れた冷し中華を振舞っているので買う。昔風の懐かしい味付けで美味。
 入谷まで出ると、こんどは朝顔市の雑踏にぶつかる。iriya071.jpg昼間来たことがないので、あらためて混雑に驚く。鬼子母神にお参りする人が長蛇の列を成していて、ゆっくり参拝できそうもない。今年はお守りはあきらめて、遠くから拝むだけにする。その代わりといってはなんだが、朝顔の鉢をひとつ買う。花が昔風に比較的小さいものを選ぶ。4色咲きで2000円也。朝顔は生命力が強く、あっという間に蔓が伸びてあちこちに絡みつき、枯れた後も容易に取れない。江戸の人は、朝売りに来た朝顔を、夕には捨ててしまっていたという話を聞いたことがある。なんでも土に還る時代ならではのことだろう。
 朝顔市に別れ、ふたたび道を河童橋本通りに取って、はなやかな七夕飾りの下を歩きながら浅草に出る。浅草寺の本堂の扉はすでに閉まっていたが、ここでもなお参拝するために並んでいる人の列を見る。われわれはやはり遠くから拝む。今年も来られてありがとうございました、と念ずる。
 仲見世をぶらつき、伝法院通り界隈で食事できるところを探し、しらすを食べさせるちょっと洒落た店を見つける。軽く冷酒を一杯やり、しらす丼を食べて満腹し、朝顔の鉢を提げて帰宅した。

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