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仕事納め

○仕事納め
 T大の授業終了。ところが一週間たつと、もう新年の最初の授業だ。つまり実質、何も変らないということだ。「冬休み」などというものではない。
 夕方から、鍼に行く。これも年内最後。根津のあたりもそれほど人通りも多くなく、「歳末セール!」というような心騒ぐ感じはまるでなし。店も早めに閉めるし。さすがに「赤札堂」の中は、紅白の紙を貼っておせち用品を売っていたようではあったが。
 それにつけても、90年頃の歳末風景を思い出す。当時、非常勤で武蔵小山に通っていたが、商店街は雑踏し、のぼりははためき、街頭スピーカーからは大ヒット中の「~ピーヒャラ、ピーヒャラ、踊る……」というメロディが絶え間なく流れ、抽選器の「ガラガラ……」という音が響いていたものだ。今は昔だ。
 帰りの電車の車内も、押し黙った黒っぽい冬服のサラリーマンばかり、仕事納めの赤い顔など一人も見かけない。「火の消えたよう」とは、このことだろう。停車駅ごとに、そそくさと降りていく。
 不景気か、それとも社会の成熟か。後者であればいいと思う。
 けれども、大学の休みを削るなど、けっして成熟した社会ではありません。
 

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