忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

スーパー・ジェッター

○スーパー・ジェッター
 久し振りにCG絵を描いた。
 「タイム・パトロール」と題して描いた。じつは「スーパー・ジェッター」の絵だ。版権物なのでご注意。ただし我がサイトは商業サイトではないし、観覧料、購読料を取っているわけでもないので、ご了承ください。
 スーパージェッターは、私の小学生時代のテレビマンガ(まだアニメとは言わなかった)だ。30世紀の少年タイムパトロールであるスーパージェッターは、過去へ逃亡する悪人ジャガーを追跡中に、タイムマシン同士が衝突して、20世紀の日本に不時着してしまう。止むを得ず20世紀にとどまることになったジェッターは、そのすぐれた知力と身体的能力、そして30世紀の科学力を駆使して、科学省の西郷長官や少女カメラマンのカオルと協力して、数々の難事件の解決に取り組むのである。
 脚本作製には、後の日本SF界の巨匠たちが加わっていたことでも有名なこの作品は、空中に浮くことのできる反重力ベルト、時間を30秒停止させることのできるタイムストッパー、撃っても人を傷つけないパラライザー銃、そして宇宙から海底まで行けない所のない、マッハ15のスピードを持つ万能タイムマシン流星号などのさまざまな舞台立てで、子供の心をわくわくさせた。また活躍の舞台は20世紀にとどまらず、ときには同僚のタイムパトロールなどもあらわれて盛り沢山だった。私が覚えているのは紀元前4世紀のマケドニアに行き、アリストテレスや若きアレクサンドロスに会うというストーリーだ。私が歴史好きになった遠因の一つには、こうしたタイムトラベルストーリーが大いに与っているものと、今にして思う。また感動的な話としては、ジェッターが少年野球のピッチャーに「30世紀の変化球」を教えて自信を取り戻させるというものもあった。
 この番組は、たしかふりかけの丸美屋が提供しており、ふりかけの何かを集めると景品としてジェッターが身につけているタイムストッパー兼トランシーバー兼時計が当たるようになっており、私はそれを持っていたのを覚えている。ふりかけ自体はあまり食べた記憶がなく、周りの大人たちが困りつつ処理したことだったろう。今思えば、勿体ないことをしたものだ。
 タイムマシン「流星号」のプラモデルも発売されていて、ちょうどその頃猩紅熱にかかり入院していた小学三年生の私は、回復安静期に、祖父が買ってきてくれた流星号の模型を、何個も作ったものだった。もちろん退院後のことだろうが、一緒に入った風呂の中で、祖父が湯に浮かべた流星号をゆらゆらと揺らしていた光景を今思い出したので書いておく。祖父の命日も近い、何かの供養だろう。
 過日、妻とカラオケに行き、そこでつい「スーパー・ジェッター」の主題歌を歌ったのだが、科白のところまで克明に覚えていた。それだけイメージが鮮烈なのだ。もちろん、ジェッターの姿も流星号の形も、ありありと脳裏に浮かべることができる。それでそのときに思いついたポーズを大事に温めていて、ようやく時間的にゆとりができたので描いたというわけだ。腰の反重力ベルトに手をかけながら空に浮き、トランシーバーで流星号を呼んでいるところだ。ほんとうは向きが逆なのだが、うっかりして左利きに描いてしまったので、左右を逆転させた。そのため若干構図が乱れたが、まあ仕方ないだろう。人体を描くときに丸を連ねる「マンガ描き」技法で下書きしてみた。
 昔は漫画家になりたいときもあったのだが、それなりに描けたので、まあまあ満足だ。
 

拍手[1回]

PR