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「こち亀」30周年記念

○「こち亀」30周年記念
 夕方、書店で『週刊少年ジャンプ特別編集[こちら葛飾区亀有公園前派出所]連載30周年記念出版 超こち亀』(秋本治、集英社、2006年9月)を見つけ、つい買ってしまった。
 こち亀そのものよりも、むしろ執筆協力者の名前に惹かれた。超大御所やなせたかし、水野英子、水島新司、ちばてつや、それにあのハイセンス望月三起也。秋本治の同時代人として小林よしのり、コンタロウ。コンタロウはとくに、あの傑作冗談漫画「1・2のアッホ!!」の中のメインキャラクター「カントク」が忘れ難いが、まだ「山止たつひこ」名義で描いていたころの秋本治は、その名キャラクター「カントク」を、少年野球の監督として1コマチョイ役で登場させていることを、今も私は覚えている。
 他には原哲夫、吉田戦車もオマージュを捧げている。
 私はほんとうにごくごく初期のものしか読まずに終わったのだったが(大学卒業後は専ら「じゃりン子チエ」と「北斗の拳」のみに宗旨替えしたので)、このどちらかと言えばアナーキーな作品がここまで長寿を保ち、人口に膾炙し、この粗野な警官が「寅さん」並みの国民的知名度を持つに至るとは予想だにしなかったし、作者の秋本治が下町散歩のエッセイ集まで出すとは思いもしなかった。
 作者と作品が、ともに成長していった軌跡というものだろう。

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