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里山炭焼見学

○里山炭焼見学
 新居沿線にある里山で土曜日から炭焼をするということを知り、本日、妻と見学に出かけた。
 宮澤賢治も炭焼が一生の夢で、そんなところからもぜひ見ておきたかった。
 都合で夕方となり、もう炭焼小屋には関係者のおじさんたちしかいなかったが、親切に挨拶をしてくれた。「これから閉じるところだ」と言いながら、炭焼窯の焚き口に煉瓦を積み、練った土を塗りながら塞いでいく。「一晩中監視するのですか」と聞くと、「向こうの作業小屋にいながら、一時間に一遍見回りに来る、最終的には300度まで上がる」と教えてくれた。
 この里山地域には、他にも水田や畑を新たに開いてあって、友の会の人々がもっぱら維持管理に当たっているようだ。作業小屋では年配の女性が二人ほど夕餉の支度をしていたので、これから腹ごしらえをして、炭焼の寝ずの番に備えるのだろうか。規模は小さいが、ちょっと「房総の村」のコンセプトを連想させた。
 私が見るに、畑や炭焼小屋にいる男性たちは、いずれも会社リタイヤ組の新住民と踏んだ。ここはニュータウン開発の中でもわずかに里山の景観を残すべく計画された場所で、そうした関係から、新住民もこの地の環境をたいそう愛して、また誇りにもしているという話なのだ。
 みないかにも楽しくて仕方がないといった風情で焚き火を囲み、かつ作業に当たっている。これから一晩中、話に花を咲かせながら酒盛りとくれば、それは楽しいだろうなどと、不謹慎なことも考えたりした。
 

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