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奄美と沖縄をつなぐ

○奄美と沖縄をつなぐ

 午後から都心へ。
 新宿区牛込箪笥区民ホールで開かれた、「異種格闘技型トークセッションと新感覚シマウタ・コンサート 奄美と沖縄をつなぐ」という催しに行ってきた。
 奄美と沖縄、二つの地は文化的に近く、政治的に遠い。しかもその二つは歴史の中で綯い混ぜになってきた。
 そのあたりのところをまず四人のコメンテーターが自由に語り、その後のコンサートでは、同じ起源を持つ曲が、奄美で、また沖縄の各地でどのように変容していったかを、それぞれの演者が追う。
 心に残ったのは、沖縄が長調基調なのに対して、奄美は短調基調だということ。あまり奄美島唄を聴くことがないので、印象深い。
奄美と沖縄をつなぐ もうひとつは、トークの中で、藤木勇人氏が「いまや奄美に行くと沖縄らしさが残っている、沖縄は観光客向けに薄まってしまった」と述べていたことだ。それはまた同時に、沖縄と奄美との経済的発展の格差がついてしまつたということでもあるようだ。
 そんなことを、私はトークセッションの中から受け取った。そして、「沖縄はハワイ(エスニシティが多様化しすぎて全部薄まってしまった)になりつつあるのかも知れないな」というようなことを考えたのだった。
 コンサートのおしまいはカチャーシー。沖縄や奄美の出身の人たちも来ていたようで、観客席からも立ち上がって踊る年配者も多し。歌と踊りでこのように感懐を表わすすべを失ったわが身の悲哀を、こういうときはいつも感じる。

 さて打ち上げは例によって賑やかそのもの。舞台に出た人以外にも、シーサーズ関係者オールスターズがつめかけて、私もその驥尾に付した。多摩の奥地に越してからは、残念ながらいつも少々早めに暇を請うが、残った人たちはますます盛り上がったことだったろう。

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