忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

変なことばかりの一日

●変なことばかりの一日

 今日は、変なことばかりの一日だった。

 まず朝、ずっと昔に親しくしていただいた故人の夢を見た。
 どこか都内の、大きな通りに面した雑居ビルの二階にある小洒落た雑貨屋に入ると、その人がいる。
 その人が死んでいることは夢の中でも承知していて、それでも不思議ともなんとも思わず、「どうも、ご無沙汰しました」と挨拶して握手する。
 いろいろ話などをした後、その人とともに階段を下りて、通りに出る。私は再び店に行こうとするが、その人はもう上ってこない。「ああ(私は現実に戻っていくが)、この人は死んでいるから(来ないのだな)」と納得する。
 その後も夢は続くが、もう覚えていない。

 昼、某所の○○ダ珈琲店に入ると、休日なのでニュータウンファミリーで大混雑。コーヒーの他に野菜サンドを注文すると、調理場もてんやわんやだったらしく、大分待たせて持ってきたやつが、パンはふにゃふにゃでくねっている。それでも我慢して食べ始めたが、最後の方で、もうどこで取っていいのかわからないほど、身とパンとが入り混じっているのにはさすがに堪忍袋の緒が切れて、「ちょっと」と店員を呼びつける。「忙しいか知らないが、あんまりだろう。他の同じ店ではそんなことはないよ」「少々お待ちください」と残骸を調理場へ持っていって(わざわざそうして確かめるというのも怪しからん話だ)、ややあって戻ると「おっしゃるとおりですので、この御代は引かせていただきます」と言う。「(あたりまえだろう、とは言わずに)そうしてくださいよ」と、その場は穏便におさめる。
 ただのクレーマーと思われるのは業腹なので、また書類仕事も抱えていたし、さらにコーヒーを一杯注文して、なんとか作業を済ませて店を出る。その頃には人の波も引いて、戦争状態も終わっていた。

 最後は、もう夜、ボルボ240オンマニ号で帰宅途中、コンビニに寄って買い物を済ませ、さてエンジンをかけようとすると、うんともすんとも言わない。ラジオや警告灯は点くので、バッテリーではない。給油直後だったので、さては燃料ポンプか、セルモーターか? JAFと言ってもこの年式のボルボは手に負えないかもしれない、まずはオート・ボルタに電話、と思って社長にかける。
 とっくに閉店の時間だが、すぐ電話に出てくれて、症状を聞くと、「まずシフトレバーを一番下まで(つまり1速まで)降ろして、そしてまたPまで戻してください」と言われる。電源は入っているので、ブレーキペダルを踏んだらギヤは動き、指示通りにできた。「それでセルを廻してください」「廻します」とキーをひねると、見事にエンジンがかかる。
 狐に抓まれた気分で「どうなったんですか」と問うと、社長曰く「普通、そんな風にセルモータが頓死することは、まずないんです。一番考えられるのは、車を止めた際にギヤがPレンジの位置に十分に入りきらず、それで接触不良を起こしたというケースです」と、事もなげに、見事に説き明かしてくれた。要するに、こちらのポカ、不注意だった。以後気をつけなければ。
「いやありがとうございました、まるで神様に会ったみたいです」と、これはお世辞でもなんでもなく、本当の気持ちだった。「困ったときは何時でも結構ですからね」と明るい声で言うオート・ボルタ社長に心から礼を言って、それから後は、無事に帰宅。何かの大難を小難に切り抜けたかもしれない。

拍手[0回]

PR