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生体認証システムとPASMO

○生体認証システムとPASMO
 日曜日も休日出勤で、卒論口頭試問。他のゼミの副査をつとめる。
 その中のある論文に、「生体認証システム」を扱ったものがあった。主に指紋と脈拍を使用して認証するというものらしい。思えばアメリカでは、すでに入国のさいには指紋認証を取り入れているはずだ。
 ちょうど関東一円の私鉄・公共バスではPASMOシステムが導入されようとしている。JRのSuicaと通用して、これからはカード一枚ですべて乗り降りができ、しかもクレジットカードで決済できる。しかも携帯電話とも連動させれば、もうカードを持つ必要もない。いずれはETCとも共通運用がなされるだろう。
 すでにGPSシステムとの関連もついているわけだし、これで我々はひとりひとり、「だれが、いつ、どこで、なにを、どのように」しているかを、すべて把握されてしまうことになる。ビッグ・ブラザーによるお見通し世界の現実化だ。
 そしてもしもこれが「生体認証システム」とドッキングしたら、もちろんわれわれは「人差し指一本で小田急バスに乗れる」などということで喜んでいるわけには行かなくなることは間違いない。
 そこで、こんなことを連想した。
 ある日の大学の授業前。教室の入り口には生体認証センサーが備え付けてあり、それにタッチしない限り、入室していても出席とはみなされない。遅刻時分と欠席数は学生持ち点の中から補正の上減点として割り引かれ、入学時にデポジットしている入学金・学費から換算して差し引かれる。
 そんなわけだから、学生たちは先を争ってセンサーにタッチすべく指を伸ばしながら殺到し、恐ろしい騒ぎとなり、挙句に将棋倒しとなって負傷者が出る……などという記事が新聞に出たりする。

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