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浅草寺ほおずき市

○浅草寺ほおずき市
 授業の帰り、足を伸ばして浅草寺四万六千日ほおずき市へ行く。
 夜7時前くらいに上野hozuki1.jpg広小路松坂屋前で妻と待ち合わせ、銀座線で浅草へ。仲見世は明るく、山門に近づくと、はや露店の灯りがこうこうと輝いている。hozuki2.jpgさすがほおずき市のときだけあって本堂も塔もライトアップされて参拝客が引きもきらず、雷除けのお守りも次から次へと売れている。ほおずきを求める人も多い。よしず掛けの夜店の中には勤め帰りの男女や親子連れが腰をかけ、笑い、かつ話しながら飲み食いしている。下町の人たちはこうした振る舞いがごく自然で身についていていい。楽しむすべを知っている感じだ。山の手の人間はつい身構えてしまっていけない。hozuki3.jpg
 賑やかな笑いさざめきの人波を抜けて浅草寺とほおずき市に別れを告げ、われわれは言問通のちょっと北あたりにある、故高円宮の御贔屓にあずかったという「一文」という飲み屋で軽く食事をして帰った。

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東京湾学会

○東京湾学会
 東京湾学会総会に出席するために、千葉県立中央博物館まで行く。1年ぶりだが、博物館周辺が何もなかった野原からすっかりニュータウンに変貌していることに驚いた。
 学会そのものは、理事会・総会・講演と、例年通りに進行した。面白かったのは、昼の休憩の合間に見学した博物館の企画展「化石が語る熱帯の海・1600万年前の日本」で、それによれば、ようやく形を成し始めた日本列島のあたりは、新第三紀中新世初め(1800万年前)には、海は熱帯状態、陸は暖温帯状態で、また1600万年前になるとそれが頂点に達した「トロピカル・スパイク」状態になり、熱帯前線は今の鶴岡~二戸あたりまで達し、また亜熱帯前線はさらに北の北海道南部にまで及んでいたことが分かるという。つまりマングローブやサンゴが広がっていたということだ。また大陸移動などの原因によって、中新世は温暖化と寒冷化とを繰り返しており、温暖期の暖かさは6000年前の縄文海進時期よりも甚だしかったということだ。縄文海進期、古東京湾は北関東の奥まで入り込んでいたのだから、それよりも温暖だった時期の水面の高さは推して知るべきだ。
 展示の最後には、現代の二酸化炭素濃度が中新世よりもはるかに高いこと、しかもその増加率が極めて短時間で急激なことを図表化して警鐘を鳴らしていたが、たしかに深層海流すら消滅しつつあるといわれる現代は、中新世並みかそれ以上の温暖化時期を迎えつつあるのかもしれない。それが人為のみに帰せられるべき問題なのか、それとも地球自らの営みなのか、さらには以前にも書いたごとく人間というウイルスを駆除するための地球の発熱なのか、そのあたりもあらためて考えさせられたよい企画だった。
 他にも景観生態学に基づいた房総半島生活史・生活誌のジオラマなど、千葉中央博物館の展示は巧みで興味深い。
 さて学会終了後は、これも吉例で千葉駅まで出て懇親会となり、1年振りで会う先生方と楽しく話をして、総武電車で東京に戻ったのだった。
 東京湾学会は研究者と市民に対してともに開かれた、東京湾およびその周辺の環境生態を学際的に捉えていくことを目的とした集まりで、定期的にセミナー・探訪会などの活動も行っている。もしも興味をお持ちの方は、千葉県立中央博物館・資料管理研究科長・筑紫敏夫先生までお問い合わせ頂きたい。

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入谷朝顔市

○入谷朝顔市
 入谷の朝顔市に行く。例年は夜訪れることが多いのだが、今年は午後から出発した。
 妻を連れ、まず銀座線田原町で降りて、河童橋の食器街をひやかしながら本通りまで行くと、そこでは七夕まつりをやっていて賑やかだ。kappa071.jpgこれが日差しがぎらぎらしているととても歩けたものではないが、今日は曇っていて、しかもそれほど蒸し暑くもなく助かる。ただし七夕の星はとても見られそうにないが。
 中華料理屋が路上で発泡スチロールの皿に入れた冷し中華を振舞っているので買う。昔風の懐かしい味付けで美味。
 入谷まで出ると、こんどは朝顔市の雑踏にぶつかる。iriya071.jpg昼間来たことがないので、あらためて混雑に驚く。鬼子母神にお参りする人が長蛇の列を成していて、ゆっくり参拝できそうもない。今年はお守りはあきらめて、遠くから拝むだけにする。その代わりといってはなんだが、朝顔の鉢をひとつ買う。花が昔風に比較的小さいものを選ぶ。4色咲きで2000円也。朝顔は生命力が強く、あっという間に蔓が伸びてあちこちに絡みつき、枯れた後も容易に取れない。江戸の人は、朝売りに来た朝顔を、夕には捨ててしまっていたという話を聞いたことがある。なんでも土に還る時代ならではのことだろう。
 朝顔市に別れ、ふたたび道を河童橋本通りに取って、はなやかな七夕飾りの下を歩きながら浅草に出る。浅草寺の本堂の扉はすでに閉まっていたが、ここでもなお参拝するために並んでいる人の列を見る。われわれはやはり遠くから拝む。今年も来られてありがとうございました、と念ずる。
 仲見世をぶらつき、伝法院通り界隈で食事できるところを探し、しらすを食べさせるちょっと洒落た店を見つける。軽く冷酒を一杯やり、しらす丼を食べて満腹し、朝顔の鉢を提げて帰宅した。

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小田急旧塗装ロマンスカー目撃

○小田急旧塗装ロマンスカー目撃
 九州は引き続き異常豪雨被害。うちの文鳥シロとクロも眠そうだ。高い空で気流・気圧が乱れているのを感じ取っているのだろう。「報道ステーション」がかなり大っぴらに地球気候変動の影響だと論じ始めているのは、なんの狙いか。
 今日の通勤途次、自宅最寄りの小田急の駅で各駅停車を待っていると、ホームのいちばん端に、四、五人のいわゆる「撮り鉄(鉄道写真マニア)」を発見。なにを狙っているのかと不審に思っていたら、「旧塗装色復元ロマンスカー」が警笛を鳴らしながら通過していった。そういえばそんなイベントがあるというのを中吊りで見たような気もする。
 いくら旧塗装にしても、もう屋根の上には空調機のカバーもかかっているし、パンタグラフも新型に変更されているし、往時の姿を偲ぶべくもない。「あさぎり号」転用改装前の本物SEカーに乗ったこともある身としては、「どうせならオルゴールも鳴らしてみたら」と、ちょっと言ってみたい気にもなった。
 こんなのはもちろん、五十歩が百歩をなんとか言う類のことで、本気でも何でもない。また実際、昔の塗色は色遣いといい、塗り分けといい、いかにもデザイナーによる造形的で、センスよく上品だと、私も思う。

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新しいネパール料理店

○新しいネパール料理店
 今日は学校の帰り、久し振りに鍼に行く。そろそろ体力の限界に来ていたような自覚があり、施療してもらってそのままぐっすりと寝る。
 先生の鍼灸院の近くに、新しいネパール料理の店ができていた。すぐ近くに、やはり美味いネパールカレー店があり、ライバル出現だ。新しい方は、カレー以外にもネパール焼きそばなどのメニューもあり、一度入って試してみよう。
 それにしても、これでこの界隈には、せいぜいが数百メートルの範囲内に、三つもインドカレーの店ができた。それだけヒンドゥー系の人が日本に多くなったということだろう。私が住んでいた1978年当時ののパリに、さも似た感じを受ける。
 旧宗主国だったわけでもないのに、いつのまにかこうして東アジア以外の外国人の存在がごく普通のことになっている。
 平和な国際化、といっていいのだろうか。

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梅雨らしい雨

○梅雨らしい雨
 今朝は不定愁訴状態。やはり天候悪し。とはいえ今日は梅雨らしい雨で、外を歩いているうちに少し気分が治まる。しかし午後10時前の現在、神奈川では大雨洪水警報発令中。勤務地は町田にあるので、同じような状況が危惧される。
 帰宅して窓を開けたら、まるで香港か広州のような生暖かさと湿気、そして匂い。こんなことは以前はなかった。ちゃんとあの、東京湾らしいドブ的臭いがしたものだ。
 いよいよ日本が熱帯化してきたということだろうか。南の蒸気、雲気、臭気がそのまま運ばれてきたような感じだ。もっとも、香港や広州のあの食べ物の匂いの混じった町の空気は嫌いではないのだが、それとこれとは話が違う。
 かくのごとくホメオスタシスが乱れに乱れた地球のために、F_ire the G_rid というイベントがあるらしい。皆ひとりひとりが地球の再生を祈るというものだ。日本時間で7月1_7日午後8時1_1分から1時間祈る。検索すればすぐに出てくる。
 しかしこういうことに対してもまた、「真に重要で、取り組み、闘わねばならない社会的問題から目を逸らさせ、無抵抗化させるための洗脳的企みだ」と言う人たちも多いことだろう。
 だがまあ、お金を巻き上げられるわけでもなし、とげとげしい心持を1時間だけ横に置いて、夜のしじま、静かに思いをいたすことが、そんなに自分の全存在、全コントロールを否定されかねまじき悪魔の誘いなのだろうか。
「祈りましょう~」というカトリックの神父様のミサのことばなどにあまり抵抗感のなくなった、ということは、年をとったのかもしれない私なのだった。

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蒸し暑し

○蒸し暑し
 今日も蒸し暑し。大きな青虫、ではなく白虫が、歩道にぐったりと伸びていた。傘の先で植え込みに入れてやればよかった、と後で考えた。
 生涯教育の講座は今日で前期終了。宮澤賢治について話しているのだが、講義の最中に、参考にすべき賢治の詩を思いつく。しかし資料としては用意していない。かといって、全集を何冊もそろえてくることも難しい。頭の中に全部そらんじていればいいのだが。かなり近いところまでは行っているとは思うのだが、数年前と比べて記憶力がやはり落ちたことは否めない。
*ところでウィンドウズVistaの立ち上がりのテーマメロディは、賢治の「星めぐりの歌」の出だしにそっくりだ。妻のマシンがVistaなので、聞くたびにどきっとする。
 東京はあまり雨も降らなかったが、九州では豪雨の被害。水不足の解消を祈るが、あるサイトによれば全世界から異常気象と天変地異のレポートも続々とあり、とうとう地球も、みずからを浄化するためには、それだけ激烈な反応を起こさざるを得なくなっているのかもしれない。人体が高熱を発して病原体を殺すのと同じだ。ホメオスタシスが勝つか、病原体が勝つか。病原体はもちろんこの場合、戦争や利権など悪巧みをしている人間のことだが、地球もぎりぎりの戦いをやっているわけだろう。

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お呼ばれ

○お呼ばれ
 今日は友人の家にお呼ばれ。ソムリエの先生がすべてセッティングしてくれて、ワインはよし、食材はよしと、申し分なし。「昨日はよかった、今日もよい、明日もよいだろう」これはじつは、スピリチュアルには「昨日はよかった、今日もよかった、明日も、もうよかったのだ」となる。すべての時間は同時に存在し、それを自分がどう宣言するかによるのだ。すべて私の目の前に展覧されているという、感謝の心を以て。
 今日は、Tori Richardの裏地使いのアロハを着てご機嫌。それで下のTシャツは、AFN(American Force's Network) Tokyo Eagle 810のもの。
 岸田秀的にいえば、まさに分裂した日本人の内的自己と外的自己そのものだ。
 

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札幌シルクロードの会

○札幌シルクロードの会
 6/28-30と、札幌に行ってきた。今夜戻ってきて、この記事を書いている。
 札幌で、もう20年続いた市民の集まり「札幌シルクロードの会」というものがある。シルクロードに関する話を毎月、斯界の講師を呼んで休みなく聞き続け、ついに延べ例会数220回を数えた。しかし会員の高齢化を迎え、ついに今月限りで閉会の運びとなった。
 私は13年ほど前の札幌在住時代、ある先生との出会いがきっかけで思いがけずこの会の講師を引き受けることになり、東京に戻ってからも毎年最低1回は札幌を訪れて、シルクロードのさまざまな話題を語ってきた。またこの会とのつながりから、これも思いもかけないことに、札幌で開催された「シルクロードの煌めき」展の企画・監修にも携わることになったのは得がたい経験で、まことに有難いことだった。
 そうした関係から、このたび閉会記念講演の依頼を受けて、札幌へ赴いたのだった。
 講演では「シルクロード総まとめ」と題して、これまで私が話してきたことを振り返りつつ、最近の新たな研究成果や調査情報も交え、シルクロードの全体像を描き出そうとした。普段の講演では1時間半、休憩も交えて行なうのだが、今回は2時間休みなしで話し続けた。それでも後半はだいぶん急ぎ足になってしまったが、話したい部分はかなりの程度話せたものと思っている。
 この会はある意味で生涯教育活動のはしりとも言え、また自主的市民活動というところからは、明治期の札幌に花開いたボランティア教育活動であった「遠友夜学校」を髣髴させる精神と熱意で講師も会員も取り組んだものだった。しかしその一方では、元来シルクロードに興味関心を持った人々の集まりというところから、そもそも知識も豊富でまた耳も肥えていて、軽々な話題は乗せられなかったし、人生経験からしても若い講師の私などの及ぶところではなく、その点では緊張感もあった。
 とはいえ会員の方々はつねに温かく、ひとことも聞き漏らすまいと熱心に聴き入ってくださったので、私にとってはこの例会はこよない楽しみだった。梅雨のない札幌のさわやかな初夏の夜、講演会場から懇親の席へと場所を移すために歩いた赤レンガ道庁前の道の楽しさは、忘れることのない思い出だ。
 このような素晴らしい活動に関われたことを幸せと思いつつ、お礼の気持ちも込めて、心覚えまでに記しておく。

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今日は小雨

○今日は小雨
 今日は小雨でやや肌寒かった。湿度もあり、蒸されて脱水症状になりそうだった。水のボトルが手放せなくなりそうだ。それでもだめならポカリスエットだ。
 授業もほとんど終盤。しかしこんどは試験問題を考えなくてはならない。
 夜は妻とインドカレーを食べに行く。我が乗降駅周辺もだいぶん食べ物屋が増えてきたが、こんどはいかんせん高い。古いところは味やサービスが昔ながらのいまいち、新しいところは洒落ている分、値が張る。中間がないのだ。
 鉄道関係の記事が書けることが分かったので、たまに載せていく。ただし、新しいことに関してはまったくダメなので、昔の思い出だ。若い鉄道ファンに、何かの資料ともなればと思う。
 それでも最近の「私鉄標準規格型」車両など、なんとなく気にかかるようになった。いまわりと好きなのは、半蔵門線に乗り入れている東武の新型だ。ドア部分だけオレンジイエローなので、一瞬銀座線かと思う。日比谷線用に東急も営団もステンレスカーを使っていたときに一社だけ頑固にスチールカーを走らせていたあの東武が、よく思い切ってこんな車両を導入したなという感じだ。

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