浅草寺ほおずき市 ○浅草寺ほおずき市 授業の帰り、足を伸ばして浅草寺四万六千日ほおずき市へ行く。 夜7時前くらいに上野広小路松坂屋前で妻と待ち合わせ、銀座線で浅草へ。仲見世は明るく、山門に近づくと、はや露店の灯りがこうこうと輝いている。さすがほおずき市のときだけあって本堂も塔もライトアップされて参拝客が引きもきらず、雷除けのお守りも次から次へと売れている。ほおずきを求める人も多い。よしず掛けの夜店の中には勤め帰りの男女や親子連れが腰をかけ、笑い、かつ話しながら飲み食いしている。下町の人たちはこうした振る舞いがごく自然で身についていていい。楽しむすべを知っている感じだ。山の手の人間はつい身構えてしまっていけない。 賑やかな笑いさざめきの人波を抜けて浅草寺とほおずき市に別れを告げ、われわれは言問通のちょっと北あたりにある、故高円宮の御贔屓にあずかったという「一文」という飲み屋で軽く食事をして帰った。 [0回]PR