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地球文明に対する農民反乱

●地球文明に対する農民反乱
 編集者の人から漏れ聞くと、出版業界は壊滅的なようだ。同様な状況は、音楽業界にも波及しているようだ(自殺した社長もいる)。文明の末期、末世乱世だと思う。
 コンピュータとネットワーク社会の到来も、地球全体の大脳化や情報共有の理想郷ではなかった。低レベル教育の実施によってまず愚民化のお膳を整えておいて、そこに誰でも簡単にアクセスできる場とデバイスをあてがえば、いったいどうなるか、火を見るより明らかだ。要するに、今起きていることは、「地球文明に対する農民反乱」とでもいうべき状態なのだ。
 ローマが滅亡してフランク王国がまともな状態になるまで、優に二百年以上かかっている。その間、文明は、修道院にのみ細々と生き続けた。だからテレビも、料理番組でも観ているしかない。
 文明の破壊による脱構築が新たな世界を生むなどというのは綺麗事で、その間の二百年には生きたくないものだ。

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ノーベル賞受賞記者会見

●ノーベル賞受賞記者会見

 長らく書くことができなかった。他のことに集中すると、ブログに廻す体力も気力も残らなくなった。
 ちょっとそれも一段落したので、少しずつでも記していく。

 ノーベル賞受賞は、もちろんめでたいことだが、今夜のニュースを観ていてまず思ったのは、いくらお丈夫な学者先生とはいえ、80歳というご高齢ののお年寄りを、次から次に各チャンネルのニュースに引っ張り出して、テレビマンは気がとがめないかということだ。
 せっかくの受賞が、翌日疲労で倒れられたりしたら、とんでもないことに暗転するではないか。気遣いというものだろう。
 北大も北大だ。後ろの校章を見せんがための記者会見だ。ああいう市松模様のCIを見せる戦略は、悪しき商業主義の典型だ。日本には、F1グランプリあたりから入ってきたと記憶しているが、いまや政党から、各省庁まで、猫も杓子もオンパレードだ。卑しいかぎりだ。
 どうせ同じ切り口の、同じ編成の、同じニュースしかやらないのだから、NHK一本に絞ってもいい。
 それで他の番組……と思ったら、これもスペシャルとひな壇芸人しかやっていない。

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酷暑、立秋、ねぶた、ヒロシマ

○酷暑、立秋、ねぶた、ヒロシマ

 立秋だというのに、たいへんな酷暑だ。だがしかし、季節は争われぬもので、風は少しそよそよと涼しく、ツクツク法師が鳴きはじめた。夕刻の南多摩は、ともすればアルカディアを思わせる。私のところからは、高尾山がまるで比良のお山のように、つまりは近江の国のように感じられたり、丘陵地の住宅街には京都と奈良の間、つまり山城の国の空気があったり、そして南の空には相模の海の輝きが照り映えたり、まるで万華鏡のようだ。

 いま、NHKBSテレビでは、ねぶたの中継をやっている。いつも不思議なのは、坂上田村麻呂とか阿倍比羅夫とか、大和の征服者がでかでかと尊崇されていることだ。ここに「魂おぎ」「鎮魂」という作用の不思議さがあるだろう。

 後はもちろん、広島の日だ。米英仏国連が姿を見せたというところに、やはりひとつの「変わり目」を感じる。したたかな国々だから、もちろん「平和」とかの理想論ではない。核以外のやり方による世界維持と支配の方策を、もう私たちは見つけましたよ、だからそんなもの無力だし無用ですよ、という、核後追い国へのメッセージだろう。

 だがそうではあれ、お盆は死者祖霊が語りかけてくる。
 だから景色も、不思議な光を帯びて懐かしく映る。空気も輝いている。
 そのときに戦勝国たちが集ったというのも、もしかしたら「鎮魂」のため呼び寄せられたのかもしれない。

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子どもたちの悲惨なニュース

●子どもたちの悲惨なニュース
 いたいけな子どもたちの悲惨なニュースには涙がこぼれるばかりだ。
 もちろん、こんな話は、安寿と厨子王(山椒太夫)物語時代からあるに決まっているし、今の時代が特別に例が多いわけでも悪いわけでもない。世界中で毎日のように、子どもたちはひどい目に遭い続けている。マスコミは、ここぞとばかりに扇情的に扱いがちだ。
 とはいえ、報道されればやはり哀れを誘われる。とくに、遺棄された二人の幼児は、三歳の姉が一歳の弟をかばうように倒れていたとも見受けられる。そして、虐待された女の子は、ベランダに放り出されて横になりながら「ひまわりを探している……」と手を伸ばし、やがて「部屋に入らないのか」と聞かれて「もういい、ここで寝る、おやすみなさい」と言ったのが最期だったという。
 子どもの心のどこから、どうして、こんなに優しい諦念が湧き出でるのか。子どもはやはり、神に近いのか。
 人の魂の底知れない深さには、ただおのずから手を合わせるしかないではないか。

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靴が鳴る

○靴が鳴る
 もう二週間も前の話になるが、TBSラジオで、「靴が鳴る」を聴いて、車を運転中なのに、涙が出て止まらなくなって困った。
 番組そのものは「小沢昭一の小沢昭一的こころ」で、「お手つないで 野道をゆけば」のところを「夜道を」と覚えていたディレクターの笑い話に終わるのだが、それとは別に、この歌詞の「晴れたみ空に 靴が鳴る」の情景が心に思い浮かんで、胸が詰まるのを抑えられなくなったのだ。
 これは、清水かつら作詩・弘田龍太郎作曲の戦前の名童謡で、アメリカ名子役シャーリー・テンプルも吹き込んでいるというから驚く。
 ネットで調べれば、戦前の童謡集の挿絵を取り込んだ写真などもアップされている。すばらしい絵だ。
 そんなのを見ているうちに、こんないい歌で育った子どもたちを戦争に駆出し、大勢殺した日本軍部に、怒りが込み上げたのだった。

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サッカー、決勝トーナメント進出

○サッカー、決勝トーナメント進出
 守ったから勝った。
 守れたから勝てた。
 守れることがわかったので、怖くなくなった。
 それで攻めることができるようになった。
 そのことが、相手の乱れを誘ったのだ。
 そして得点できた。

 どうやら、大会になってからの日本チームは、漫然とは動いていないようだ。ボールへの集散も分厚い。自信がつくと、ここまで変わるものだという、目に見える実例だ。
 大化けとまでは言えないかもしれないが、これまでとは相当違った姿となったように、素人目にも思える。

 何よりいいのは、得点した後、大げさに騒ぎ回らなかったことだ。皆で仲良く「やった!」と喜び合っている姿は慎ましやかでいい。
 大昔、メキシコオリンピックで、「世界の四強だ」と新聞に大見出しが出たときの、選手たちが手を取り合っている写真を思い出した。

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消費税内閣?

●消費税内閣?
 菅内閣は、「消費税引き上げ」の使命を帯びた内閣なのではないか。
 それでいて、所得税は引き下げない。
 もうひとつは、「政界再編」の使命を帯びた内閣でもあるかもしれない。
 民主党とかなんとかというレベルの話ではないようにも思われる。
 それで、背後で綱引きを繰り広げているのが、おそらくアメリカと中国だ。

*サッカー、ドイツ対セルビア戦も、たいそう面白かった。フォーメーションを作りながらも、隙あらばすかさずカウンター攻撃をを狙っていくというところが、よく見えた。しかも戦線を立て直すさいに、ハーフラインまで戻すことを、ちっともためらわない。走力とスピードに自信がないと、とうていできないことだろう。

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沖縄独立?

○沖縄独立?
 菅総理が副総理だったときに「沖縄は面倒見切れないから独立だ」と言ったことを、喜納昌吉議員に暴露された。
 まことに正論で、それ以外にない。元来は独立国なのだから。
 ただしそうなったら、日本国は、薩摩侵攻、琉球処分、沖縄地上戦の落とし前を、十二分につけねばならないだろう。
 それから、奄美も、「沖縄返還」だ。
 そうして、アメリカの保護領になるのが、いちばん安心だ。グアムと同様に。

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小惑星探査機「はやぶさ」帰還

○小惑星探査機「はやぶさ」帰還
「宇宙戦艦ヤマト」と重ね合わせて作った動画が、ネットで見られる。
 度重なるピンチを「こんなこともあろうかと」という二重三重の防御と機転とで乗り切ってきたようだ。
 科学班長真田志郎は、実際にはあの有名なセリフを吐いてはいないらしいが、まあいいではないか。
 やっぱり、戦後の日本神話の代表は、「ヤマト」なのだなと、あらためて思った。
「ガンダム」ではなく。

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南アフリカ-メキシコ戦

○南アフリカ-メキシコ戦
 メチャクチャ面白い。
 素人が観ていても十分に面白い。
 何より、スピード感がある。
 それで、フォーメーションの何たるかが、はっきりと見える。
 日本代表が出ると、とたんになんであれだけつまらなくなるのだろう。
 結局、サッカーというものを、体でも、頭でも、わかっていないのではないか。
 今夜のNHKラジオによれば、サッカーは日本には幕末から入っていたそうだが、ぜんぜん血肉化されていないのではないか。

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