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「天声人語」を読んで

●「天声人語」を読んで
 今日の朝日新聞「天声人語」を読んでひらめいたのだが(というより「天声人語」が匂わせたのかもしれない)、地球温暖化キャンペーンといい、石油価格高騰連鎖値上げといい、ひとびとをいわゆる「スローライフ」に否応なく誘導しようとする「仕掛け」なのではないだろうか。
 そうして、すでに穀物遺伝子や代替エネルギーの技術をすっかり握っているメジャーが、石油にかわってスローライフ産業とビジネスを、再びことごとく独占支配するという、こういう段取りだろう。
 ひとの善意と良心をも、賭けの当てものにしようというわけだ。

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エバンゲリオン

○エバンゲリオン
 昨日の夜。
 とある郊外ターミナルの駅前にある寿司屋の小上がりにいると、カウンター席の方から、「エバンゲリオンを……」と話す声が聞こえる。
 座っているのは二人のおじさん。常連らしく、野球帽とジャンパーのスタイルで、煙草をふかしている姿から、すぐに「パチンコ、スロットの話」と当たりがつく。その後の展開から、推測に間違いないことが分かる。
 カウンターカルチャー、サブカルチャーの旗手のごとくに囃された作品が、資本主義の権化のような娯楽と、それをわけもわからず楽しむ初老の男たちに消費され尽しているというのは、当然ながらも面白かった。

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原油下落か

●原油下落か

原油、「確実に下落方向に」=産消国会合受け-経産次官
時事通信(06月23日16時25分)

 経済産業省の北畑隆生事務次官は23日の記者会見で、原油産消国会合で生産増強方針などが示されたことを受け「(原油相場が)直ちに下落するかと言われたら分からないが、確実に下がる方向に動いていく」と述べ、同省が適正水準とみなす1バレル=60ドル程度に将来的には収れんするとの見通しを示した。その上で「『(最高値圏の)140ドルを突破して200ドルにいく』といった分析はもう非現実的になった」と強調した。 

[時事通信社]

 結局こんなことだ。
 しかしこの間に経済構造はどこかで、どんな風にか、確実に変えられてしまったはずだし、それで得する人がいるし、ここしばらくの原油取引狂乱を演出して儲けた向きが、必ずあるはずなのだ。

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フィレンツェ大聖堂落書

●フィレンツェ大聖堂落書
 報道画面を見ていたら、日本語の落書の隣に横文字のものがあったから、つまりは訪問者みんな(全員、という意味合いではない)が記念落書をしていて、それが相当数残っているということだろう。
「みんながやっているので……」という学生のコメントも伝えられているように、まっしろな壁にひとりだけ落書するということは、いくらはしゃいでも、ちょっとそこまでの勇気は出ないだろう。
 日付、所属、姓名とは、しかしまたいかにも正直だ。あたかも「記帳」の感覚で、どうせなら「瓦」でも寄進してくればよかったのに。

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芥川と百閒

●芥川と百閒

(これは未消化の覚え書きです、転も悪く結はない)

芥川は頭で書いて、心(ガッツ)で書かなかった。

いや頭が良すぎて、ガッツで書くとどうなるか分かっていて、それが怖かったから書けなかった。

そして最後には、それに耐えられずに自殺した。

ところが百閒は、心で書きたくて、頭で書いていた。

しかしそれで結局は、心で書いたものになった。



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秋葉原惨劇

●秋葉原惨劇

「人から必要とされない」という感覚。

自律できない人間は他律を求める。

そして「犯罪による裁き」という究極の他律を求める。

しかもそれは「追跡・逮捕」によって究極に「人から必要とされる」ことでもある。

宮澤賢治の23歳のときの作品に「復活の前」がある。将来への不安、家業に対する嫌悪、父との対立が渦巻く精神状態の中で書かれた散文詩である。

その中に、

戦が始まる、ここから三里の間は生物のかげを失くして進めとの命令がでた。私は剣で沼の中や便所にかくれて手を合せる老人や女をズブリズブリとさし殺し高く叫び泣きながらかけ足をする。

という部分がある。

なんとここしばらく繰り返される惨劇を思わせるではないか。賢治は、「よだか」のように孤独感と疎外感に悩まされる人間でもあった。

一方、この散文には、日清日露の戦争の残響、日中戦争の予兆がみな含まれるが、この年は第一次世界大戦終了、シベリア出兵の年でもある。

そして「よだか」も、おもねることの巧みな「狐」も、最後は殺されて「薄く笑って」死んでいくのだった。

より大きな惨劇 ── 戦争。

献花台に見られる浄化。

選択を過たないように。

(だがあれだけ携帯に書き込んでいるのに、どうしてそれが「自己省察」として昇華されぬまま「実行」に結びつくのか?)

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太王四神記

○太王四神記
 考証滅茶苦茶、アラン・ラッドの西部劇もジェラール・フィリップの史劇もごちゃまぜ。歴史の枠組みを借りたアクション・サスペンス・ロマン。
 大体、歴史上の広太王は、海を渡ってきた倭軍を散々に打ち負かしたと碑文に記していて、それをヨン様が演じているわけだが、すると韓流おばさんたちの頭の中には、広太王=ハンサム善玉、倭(登場するか否かは知らないが)=髭面悪玉というイメージが刷り込まれてしまうことになるだろう。ところが一方で、その倭(日本)は、唐に滅ぼされた高句麗人を迎え入れ、相模(高来神社あり)や常陸(ここの土器が高麗廃寺址から出土する)に住まわせた後、最後には武蔵国高麗郡を立てて入植させているのだ(もちろん武蔵国衙の監視付きだったが)。
 そんな経緯を知ってか知らずか、日高の高麗神社に韓流おばさんの参詣が増えているというのでは、亡命の若光王も苦笑するしかないだろう。
 それでも日高の人たちは早速お菓子などを売り出して一儲けの算段を整えているようで、幹線からちょっと奥まっていまひとつ発展の契機をつかみにくいこの地域の振興の一助になるならば、なかなか喜ばしいことかもしれない。

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1989年6月4日

●1989年6月4日
 第2次天安門事件から、もう19年経ったのだ。来年は20年となる。振り返る動きが出るだろうか。
 私は当時、北京の某大学留学生としてその渦中に居り、大使館の仕立てた避難バスに乗って北京空港にたどり着き、日本から飛んできた避難救援機によって明け方の羽田空港に帰還した人間の一人だ。
 当時の私たちが夢見た中国の民主化は、経済方面のみの過熱の中で、あらぬ方角へと飛び去ってしまった。
 そして現在、私の勤める学校で学ぶ中国人留学生は、天安門事件のことなど生まれたばかりで何も記憶も認識もないし、まともにバブル中国の中で育って、江沢民の愛国教育すらどこへやらの、中国版新若者たちだ。

 今朝の夢:銀行で札束(さまざまな国の紙幣が混ざっている)を受け取るが、財布が見当たらず、探している。探しながら「こんなことでは日本人は駄目になる」と、繰り返し独り言をつぶやく。誰かが私の口を借りてしゃべっているという感じ。

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悪天候

●悪天候
 今日も悪天候だった。
 晴天といえるものはたまに一日ずつしかなく、あとはたいてい寒気に悩まされた5月だった。もう梅雨に入り、あるいは6月も似たようなものかもしれない。「サムサノナツ」となるのだろうか。「いわゆる温暖化」の帳尻は、いったいどのようなものなのか。
 折しもスイス・アルプス山中で、全周27キロにも及ぶ「LHCハドロン衝突型大加速器」が、欧州原子核研究機関CERNの手により稼動しつつあると聞く。
 要するにこれは電磁波をいじくって、もう一つの宇宙を作ろうとしているわけだろう。物質も、地球も、我々の体も、精神(霊)もみな電磁波なのだから、その密度が影響を受けて揺らいでしまわないとはいえないだろう。素人としては、悪天候に対する愚痴を、これに投影してしまいたくもなるところだ。
 しかもこれが、人間と地球にとって最も聖なる場所のひとつであるアルプス(白山)の地下であえて行なわれるというあたりが意味深ではある。
 「オカルト」というのは「隠れたる」ということだが、この量子加速実験だって地下で、しかも眼には見えないものを扱うのだから、立派なオカルトだ。
 近代科学は錬金術の歴とした子孫だということを、もう一度思い返したほうがいい。

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四川省地震

●四川省地震
 被災地は調査で訪れたところばかりなので、生々しい実感がある。
 暴動の報道があった、もっと山奥に位置する四川省チベット地区もきっと甚大な惨害を被ったことだろうが、いかんせん情報も入りようがない。
 これがビルマ被害とも相俟って、やがては世界情勢にどのような影響を与えていくか。しかしまずは、人を助けることからだろう。被災に国境はない。そして日本は、こういうときの募金箱設置などは素早いはずだ。
 それにしても、まったく別の観点から考えると、そもそもオリュンポスのの聖火を、ロケットつまりはミサイル燃焼技術を応用して須弥山すなわちチョモランマ頂上へ持ち運び点灯させるなどという度外れた行いが、なにか讖をなしてはいなかったか。

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