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関ケ原

●関ケ原
 いつ関ケ原を越えるだろうか、と、これは妻の言だ。
 これから毎日、インフル情報にさらされるだろう。
 100のうち90が本当でも、肝心の10が嘘ならば、残りの90も信ずるに足りない嘘とされる。
 100のうち10が本当でも、それを90の嘘が取り巻けば、残りの10ももっともらしい嘘となる。
 どちらも、情報を隠蔽するときの手法だ。情報操作の手段だ。
 だから、情報公開だの、透明性だのといっても、何も信用ならない。
「すべて出します」とか言いながら、情報の海に溺れさせてしまえばいいのだ。人間、そうそう多くを処理できるわけではない(無意識下のホメオスタシスのことではない)。
「せんみつ」ということばがあるが、だいたいわれわれは、997くらいの情報を与えられて溺れているのだ。
 残りの3つをしっかり握っている向きのことは、結局われわれにはわからない。

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3コマ授業

○3コマ授業
 講義を一つやって、その後演習を二つこなすと、さすがにへとへとになる。つまり教場というのは、生の心的エネルギーの行き交いの場だからだ。そこに棹を差して臨機自在に進んでいかねばならない。内輪では学生を動物扱いにするような言説を漏らす先生もいるが、まあ私としては、もうちょっと「場」に身を置きなさい、と言うのみだ。

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今日は凄い風

●今日は凄い風
 今日は凄い風だった。
 私は風恐怖症で、空に黒い雲が湧き上がり、冷たい風が吹き荒れ始めると(ついでに埃も捲き起こり始めると)、とたんに気分が重たく眠くなる。車を運転しているときは要注意だ。たぶん、現象的には気圧の変化というものだろう。北京留学中も、これには悩まされたものだ。「一天にわかにかき曇り」というやつだ。実際にはそんな修辞など飛び越えている。黄砂が舞い上がり、太陽が擦りガラスを通したように白く見える。幸い、日本ではそんなことはないが、あの黒雲だけには参る。
 ともかく、五月といえば、「風薫る」とか「そよ風」とかいった枕詞の季節だろう。それがこの大風だ。プランターのアメリカンブルーの茎も吹き折られた。
 日本も、砂漠の気候に近づいてきたように感じる。

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スペースシャトル打ち上げ

○スペースシャトル打ち上げ
「報道ステーション」で、ハッブル宇宙望遠鏡修理のため、スペースシャトルを打ち上げたことを知る。
 しかもバックアップのために、もう一機のシャトルが打ち上げ待機しているという。
 若田さん打ち上げとか、宇宙ステーション連絡とかのときには、不具合発見だの延期だのと、あれほどもったいぶるくせに、NASAの仕事のときはろくさまインフォもしないでさっさと打ち上げられて、しかもバックアップまで可能なのか。(それともこちらがルーチンで、日本のマスコミが報道しないだけのことなのか)
 こんなことなら、軍事方面には、もっとバンバン打ち上げているのではないか、とも勘ぐりたくもなろうというものだ。
 

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オザワ辞任

●オザワ辞任
 ミンシュ塔も、もうこれで終わりだろう。
「知らぬが仏」ということわざもあるではないか。
 政治家が料亭あたりで何をやっていようと、知ったことか。
 要は「民の竈から煙が上がって」いればいいのだ。
「帝力いずくんぞ我にあらんや」だ。帝力を被るのもいやだが、こっちが帝力を持つのも、もっと御免被る。
 情報公開とか、透明性とかいう美辞麗句に乗せられて、知らなくてもいいことを山ほど押し付けられ、ルサンチマンと表裏一体の卑小な正義感を振り回したり、煽ったりすることなぞ不要だ。
「罪なき者から、まず石を投げよ」と、イエスも言っているではないか。
「カエサルのものはカエサルへ」と、これもイエスのことばだ。

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NHKスペシャル

○NHKスペシャル
 サハラ砂漠岩絵に関するNHKスペシャルを観て、アーサー・C ・クラークの短編を思い出した。
 宇宙考古学者が、ある滅びた惑星に降り立つ。資料を発掘・解読・復元して再現すると、そこには滅亡した文明の住人たちの生活の様相が映し出されていた。
 その資料の末尾には、住民らしい生物の顔が大写しになり、なんともいいようのないある種の感情を伝えていた。
 そして最後に、文字が浮かび上がる。「ウォルト・ディズニー制作」と。
 おおよそこんなストーリーだった。

 英人クラーク一流の、皮肉な文明論だ。

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灰色の積雲はうんざり

●灰色の積雲はうんざり
 午後になってもときおりひどい驟雨。悪魔が、まるで東京の上にだけありとあらゆる不満を被せたような、そんな灰色の雲が空に積み重なっていた。

 NHKBSで、バチカン秘蔵美術品の特集をやっていたのを観る。ところがどうも最近、イタリア・ルネッサンスの画家よりも、現代日本のマンガ家の方が上手いのではないか、というような、そんな気がしてならない。
 たとえば、とんでもないことを口走っていると言われるかもしれないが、サンドロ・ボッティチェッリくらい(これがもう途方もない言い草だとも思う)の絵なら、あるいは浦沢直樹だったら易々と描いてしまうだろうということなのだ。
 水木しげるを引き合いに出すまでもないが、日本人のタブロー力は、これはちょっと、なまなかなものではないと、ちかごろ、とみに感じるようになったのだ。

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豚インフル2

●豚インフル2
 文部科学省からの通達で、もし各都道府県に一人でも感染者が出たら、同一都道府県内の小・中・高・大学は直ちに休校せよということだ。
 報道では「豚インフルエンザ」が一斉に「新型インフルエンザ」に呼称変更されたが、これは豚肉輸出国アメリカの差し金だ、ということを「き○この日記」が書き立てている。確かに、CNNを見ると、アメリカ自身は堂々と「Swine flu」と使っている。
 「き○この日記」とは正反対の立場のサイトに、「ノ○さんのエッセー」があるが、どちらにせよ、惨害を被るのは最も貧しい人々だということでは一致している。
 もちろん、これにも、正反対があるわけだ。

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豚インフル

●豚インフル
 世間様は祝日だというのに、わが本務校は通常授業だった。文部科学省に、授業時間数15週確保などということを押し付けられたためだ。どの大学でもそれぞれ苦労しているはずだ。形ばかりアメリカの真似をすればいいというものではない。
 ところで、大学によっては、国内で人から人への感染が確認された時点で、全学休講・閉鎖の措置を取ると決めたところもある。先年の麻疹流行のときもそうだったが、学校というのは、その人数と集約の形態からして、最悪のスプレッダー(蔓延源)になりうるのだ。
 体力・免疫力をつけ、うがい・手洗い励行だ。怒り・恐怖・不安の投影は禁物。

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シロ追悼

●シロ追悼
 授業をやっていても、ふと「ああ、もう家に戻ってもシロはいないんだな」などと心に浮かび、張り合いのないことおびただしい。クロの方も、雛のときからの幼馴染が消えて、心なしか淋しそうだ。よくシロの毛づくろいをしてやって、親切が行き過ぎてしつこくなり、仕舞にはうるさがられていた光景などを思い出す。
 文鳥でこれなのだから、犬や猫の場合の「ペットロス」がいかなるものか、思いやられる。
 いまはディズニーシーで土産に買ってきたビスケットの丸い缶に納まっている。妻が切花をたくさん添えてくれた。
 明日はペット墓苑に連れて行くつもりだ。

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