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大晦日の浅草

○大晦日の浅草

 もう大混雑。賽銭も飛び、外国語もそこここから聞こえる。めぼしい食べ物屋も大行列。
 それでいて、六区の方へそれると、昔ながらのあぶれた労務者でもいそうな雰囲気で閑散。
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伝法院通りから見たスカイツリー。この通りの大和屋で、いつも佃煮を買います。




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年の納めのブログ

○年の納めのブログ

 ついに今年も、あと一日を切った。やはりさまざまな感慨はある。時は移り変わっていき、またそれに対応して生きてもいくものだ。
 とはいえ、この押し詰まった時になると、決まって思い出す詩がある。この、いかにも「人恋しい」感じが、なんともいえない。
 今年のブログの納めには、それを載せておこう。

除夜の鐘

中原中也

除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。
千万年も、古びた夜の空気を顫はし、
除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。

それは寺院の森の霧つた空……
そのあたりで鳴つて、そしてそこから響いて来る。
それは寺院の森の霧つた空……

その時子供は父母の膝下で蕎麦を食うべ、
その時銀座はいつぱいの人出、浅草もいつぱいの人出、
その時子供は父母の膝下で蕎麦を食うべ。

その時銀座はいつぱいの人出、浅草もいつぱいの人出。
その時囚人は、どんな心持だらう、どんな心持だらう、
その時銀座はいつぱいの人出、浅草もいつぱいの人出。

除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。
千万年も、古びた夜の空気を顫はし、
除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。

謹んで旧年を送り、謹んで新年を迎えます。

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年末の骨休め

○年末の骨休め
 年末の骨休めで、29日の晩、一泊で、家族でキャピトル東急に泊まる。改築新規開業以来、まだ二箇月しか経っていない。若い頃は母を連れてよく「オリガミ」に行っていたものだが、じつは泊まるのは初めて。
 高層のフロアの部屋に入って、皇居や首相官邸が眼下に見下ろせるのにびっくり。スカイツリーも真正面だ。ベイブリッジやお台場、さらに遠くには日光か筑波まで望めて、こんな眺めはちょっと味わえないだろう。
 ホテルそのものの印象はといえば、可もなく不可もなし。今様流行の「和モダン」というやつだろう。セキュリティも、設備も現代最先端で万全だが、あくまでコストパフォーマンス最優先だという印象。要するに、ホテルというものが、都市を代表するモニュメンタルな存在でも、またランドマークでもなくなったということだ。建替え、スクラップアンドビルド、いつでもござれという感じだ。
「オリガミ」についてだが、これは昔のイメージがありすぎるので、比較のしようがない。かつての「オリガミ」は、おそらくヒルトン時代以来の伝統的「ダイナー」で、ほんとうにアメリカンな感じだったものだ。わさわさとして活気にあふれ、永田町の政治家がちょっとリラックスして、夜来て座っている姿なども目にすることができたものだ。妻が持っていた『スタジオ・ボイス』という雑誌に、「オリガミ」の外側、ガラス越しに見える日本料理割烹レストランへつながる渡り廊下などは、いかにもジェームズ・ボンドが歩いて来そうな雰囲気だ、と書いてあったのが印象深いが、まさにそんな感じ、昭和のアメリカ全盛時代を思わせたものだ。
 それが改築前に改装して白い壁、こげ茶色の調度となり、面白さが失せたと感じて足も遠のいたが、今回あらためて新装なった「オリガミ」もまたそのテイストを受け継いで、小奇麗ではあるが、あのちょっと猥雑な活気は、もう望むべくもないだろう。ただ「伝統の味」と称して、いくつかのメニューだけは残してある。私のお気に入りは、昔から変わらず「ナシ・ゴレン」だ。外国のホテルでもかなり注文して食べ比べたが、ここに優る味はない。かつてアメリカ大使館近くのある出版社で編集補助のアルバイトをしていたとき、たまに贅沢をして食べに来たものだ。今回久し振りに食して、変わらぬ美味に、豊かな心持ちになることができた。
 宿泊した夜の食事は青山の「トニーローマ」でコブ・サラダとスペアリブだったし、ずいぶんアメリカ風だったなと思う。
 日枝神社にも参ったし、赤坂TBS界隈、表参道から原宿あたりも散歩し、翌日は日本橋高島屋で買い物をして、日本橋から銀座まで歩いた。
 歳末風景を盛りだくさんに楽しんだというわけだった。

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「坂の上の雲」第二部 第九回

○「坂の上の雲」第二部 第九回
 
 こちらの方が、ずっと「宇宙戦艦ヤマト」だ。
 いっそのこと、このスタッフで制作すればよかったのに。効果もCGも、これで十分だ。
 
 軍神広瀬中佐がこれほどまでに取り上げられたのは、平成の御世になって、おそらく初めてだろう。
 それにしても、最終部が来年12月だというのはひどい。もうここまで、つまりクライマックスまで来たのだから、あとは一気呵成に行くべきだろう。

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大田皇女の墓発見

●大田皇女の墓発見

 人の墓を暴いて、それを覗き込みに、朝早くから田舎の村で行列を作る。それが「ロマン」だそうだ。
 下司の根性だ。
 これも聖代の不祥事だろう。

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健康保険証切り替え

●健康保険証切り替え

 健康保険証の切り替えで、事務室で交換してきた。
 これまでは大判の紙のカードだったが、今年からクレジットカードなどと同一サイズのプラスチック製となった。長年の有難味も薄れ、使いにくいことおびただしい。しかも住所は本人が書き込むこととなったのだが、この欄がまた小さくて、老眼には極めて辛い。年末調整の文書の記入欄同様、役人のすることというのは、いつでもこのおためごかしだ。
 もっとひどいと思うのは、カードの裏面に、「臓器提供意思表示欄」というのがあることだ。「記入は任意であり義務付けるものではありません」とはあるが、問題だと思うのは、その順番と文面だ。
1.私は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも移植の為に臓器を提供します。
2.私は、心臓が停止した死後に限り、移植の為に臓器を提供します。
3.私は、臓器を提供しません
と、こうだ。(太字はもちろん筆者)
 これではまるで、1番を選んだ人はまことに自己犠牲・博愛的な聖人だが、2番を選んだ人はそれに比べてだいぶんしみったれ根性、3番にいたっては、お前はとんでもない利己主義者の冷血漢だと言われているのも同然といった感じではないか。これでは、3番を選ぶにはずいぶん気がとがめて、勇気が要りそうだ。
 じつに厭らしい心理誘導だ。

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Wikileaksと統合失調症

●Wikileaksと統合失調症
 Wikileaks創設者が捕まり、サイトがダメージを受けても、ハッカーたちの手によってミラーサイトが雨後の筍のごとく群り起こって、収拾が付かない。ネットワークのコントロールがもはや効かないのだ。
 そこで、こんな風に考えた。
 つまり、もしもこれを人間の脳に置き換えてみると、要するに、一つの声で考えようとしても、次から次へと別の声が聞こえてくる、そんな状態だ。それをわれわれは、統合失調症と呼ぶ。
 電脳世界は、いわば人間の脳あるいは心理システムのひどくスケールダウンされた雛形だから、しかしもしも、このネット無秩序無収拾状態をどうにか修正できる処方、治療法、修正プログラムのようなものを作り出せたら、それは案外、医学的・脳生理学的に統合失調症の治療法のヒントになるのではないだろうか。
 逆に言えば、精神的疾患とは、脳神経細胞がみんなハッカーになって、勝手に情報をリークしまくっている、そうした状態なのではなかろうか。

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朝鮮半島有事

●朝鮮半島有事
 今日は卒論提出日。私のゼミは無事全員提出したが、それでも締め切りまであと30分となってから、ようやく駆け込みで出した人間もいて、冷や汗ものだった。
 朝鮮半島有事とか騒いでいるが、《ジョージ・ワシントン》一隻でぐうの音も出ないではないか。酔っ払ってうっかりからんだら、たちまちブロック塀に押し付けられてしまったようなものだ。海老蔵の比ではない。しかも、裏の裏のその裏くらいでは、ちゃっかり元締め同士で話が付いているはずだ。
 かくて世はなべて事も無く、祐ちゃんとかマー君とかの話題ににすっかり隠れて、コメンテーターたちがしたり顔で、あるいはしかつめらしくしゃべり、一時間いくらのギャラを貰って、それでおしまい。

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Space Battleship ヤマト覚え書き

○Space Battleship ヤマト 覚え書き

 初日の夜、観に行ってしまった。
 最終回だというのに、南大沢のシネコンプレックスでも四分ほどの入り。若いカップルもいる。後は40代のもとオタクらしきオッサンたち。「なにか」を確かめに来ているのだろう。だが、こっちもそんなものだ。
(以下ちょっとだけネタバレあり)
 観終わっての印象というのは……とくになし。「宇宙戦艦ヤマト」と「さらば宇宙戦艦ヤマト」を足して二で割った形。お約束のシーン(私には、加藤〈だったか山本だったか〉が敬礼しながら撃墜されていくシーンが鮮やか)とセリフ、それに楽屋落ちを交えた作りだ。ただし、真田の「こんなこともあろうかと」というのはない。あれは実際には話されてない、という話だから。ともかく、「みんな死んじゃうヤマト」が健在というか、構想として復活したのには驚いた。公開直前に故人となった原作者も、以て瞑すべきかもしれない。
 こう書くといかにも批判的のようだが、そうでもない。それなりによく出来ているし、役者たちも楽しんで演技している。脇役たちは、どれもいい。印象に残るのは、矢柴俊博扮する南部だ。オリジナルとはまるで違うが、現われるシーンでは、かならず見過ごされない形でフレームに入っていて、場面を取る。プログラムの経歴を見ても、芸達者な人のようだ。他のベテラン陣は、言うまでもない。緒方直人も、かれなりの島大介を演じている。宮沢賢治役といい、なんでもこなしてしまう俳優だ。ヒロインの黒木メイサという人も、誠実に演じているとは思う。
 映画全体としては、ヤマト艦内も含めて、円谷特撮(「海底軍艦」とか)や「ミカドロイド」などをいかにも連想させる、日本SFお得意の、あの陰々滅々たる雰囲気を、うまく醸し出している。これもプログラムによれば、山崎監督は「エイリアン」も好きだというし、そうした作品へのオマージュであるかもしれない(ガミラス星での空間騎兵の戦いは、「スターシップ・トゥルーパーズ」〈こちらこそがハインライン原作の元祖機動歩兵〉へのオマージュ)。あるいは、新東宝「戦艦大和」などもその一つに入るだろうか。注文をつけるなら、ヤマトの船体を、もうすこし重量感をもって動かしてほしかった。つまり、画面に微細な振動を入れたり、音響で感じさせたりという効果のことだ。マンガのコマに、「ズ・ズ・ズウ~ン」などと入っているようなものだ。
 ここまで書いて、主役のことに触れてこなかったが、まあ、もし「キムタクでなかったら」とは、誰しも思うことだろう。だがこれも別に、木村拓哉を批判しているのではない。よくやっているし、雰囲気も出している。ただ、「もしかれでなかったらどうであったろう」、と思うだけのことなのだ。いずれにせよ、名脇役たちに支えられた「かれのための映画」なのだろうから。
 最後に感じたのは、インターミッションも入れて3時間くらいの長尺にしたら、もっと作り込めたものに仕上がったのではないか、ということだった。それに、画面的には、DVDホームシアターで十分だろう。かえってその方が、迫力が出るかもしれない。
*蛇足を付け加えるならば、帰りに寄ったコンビニで店員の制服を見ているうちに、「ヤマト」の服に見えてきてしまった。

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