殉教者 テレビなど、まるで観る気がしない。ケーブルテレビでも契約するか。そうすれば、少なくともBBCとヒストリー・チャンネルくらいは観られるだろうか。BBC子どもチャンネルの番組には、なかなか印象深いものがいくつもある。英語の勉強にもなるし。それなので、もっぱらNHKFMばかりを聴いている。クラシックから邦楽まで過不足ない。夜は深夜便だ。 殉教者は、だれに迫害されるのか。異教徒か。とんでもない、神に迫害されるのだ。神に迫害されて死ぬのが、殉教者だ。迫害される運命を作り出すのが、他ならぬ神だから。 殉教者は、そうまでして邪険に扱われながら、なお母の後を泣きながら追う子のごとく、神を追っていくのだ。 [0回]PR