化ける自我 ものごとが自分の思った通りに動いたり流れたりしないとき、そういうときに自我は「意地悪の神」「悪意の神」を設定し、そこに自分の怒りを投影する。 結局、自我は自分に対して戦っているのだ。そうしてその毒で、自分も自我自身をも蝕んでいく。 私の自我は、自分自身を守りたくて、守り抜きたくて、ヒステリックにわめき叫んでいる。そのエネルギーは強烈だ。そしてそのためには、ありとあらゆる手だてを尽くす。セルフに化け、阿頼耶識に化け、虫も殺さぬ大善人に化け、清らかそのものの聖人に化ける。 [0回]PR