怒りの毒 根深い怒りがくすぶっていて、心から去らない。私をこのような運命に叩き込んだ、なにものかに対する怒りだ。 横浜線に乗っていると、目の前に相模原の雄大な景色が広がる。そこに隈なく建ち並ぶ家々が、すっかり灰色に見える。この人たちも、希望や喜びなど無いに違いない。「あるんだよ」という声も聞こえる。どうだかわからない。あるとは思えないのが、今の私の心だ。失意のみ。 毒が体中に回っていくのがわかる。 神に対して最大限の警戒をしながら、薄氷の上を歩くつもりで、毎日を過ごす。生きる。 [0回]PR