たばこ税 ●たばこ税 大幅な増税をしたら密輸が増える、英国はそれで苦労した、と、あるブログのコメントにあった。たしかに、中国あたりからのものが増えそうだ。 だが昔は、「紫煙をくゆらす」などということばもあった。大人がたばこを吸っている姿は、子供心にもかっこいいと思ったものだ。女性も長いキセルの先にシガレットを挟んでいたものだ。そしてそのころの紙巻は、たしかにいい匂いがした。今のタバコみたいに臭くはなかった。思うに、現在のタバコは、紙や葉に、コストや量産面を考えて、なにか混ぜ物がしてあるのではなかろうか。 それに、アメリカ先住民の煙草も、また日本の伝統的な刻み煙草も、煙管でほんの一口か二口、吸い付けるものだろう。要するに、「気つけ」だ。また、お互いに吸い合う「社交」だ。モンゴルでも、嗅ぎ煙草を勧め合うのが大事な礼儀だ。 そういった時代の、またそういったプロトコルにおいての煙草は、きっと体にそれほど悪いものでもなかったことだろうとも思う。 だからこれもまた、20世紀儲け主義の齎した弊害の一つなのだろう。 そして今度は、たばこをやめさせることで「儲ける」向きがあるわけだ。 [0回]PR